大学生活、日頃の出来事への考察・雑記、映画やアメコミのレヴュー、トライアスロンのこと、etc.

引っ越しました!(2011年5月)
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『スパイダーマン3』レヴュー ( 2007-05-06 )

070504spidy02.jpg 観てきましたのでレヴューします。例により「続きを読む」以降はネタばれなので、映画をまだ観てない人は注意してください。

 今作がシリーズ3作目ということで、ヴィランは豪華に不死身の強敵サンドマンと原作でも多大な人気を誇るスーパーヴィランのヴェノム。前作、前々作からキャストはもとより映画クルーのほとんどが続投。制作費は300億円。美しさと迫力に溢れた映像、そして等身大の主人公と仲間達の成長を描くストーリー。今まで私たちの期待通りの面白さを提供してきてくれた映画『スパイダーマン』シリーズ第3弾を見逃す手はないでしょう?

 パワーアップしたアクション。そしてしっかりしたドラマとロマンス、コメディは前作からちゃんと引き継ぎ。

 映画のスパイダーマンファンにはもちろんお勧め。前2作を観てる人にも絶対観て欲しいです。また逆に、『スパイダーマン』『スパイダーマン2』を観たことない人はまずはDVDでそちらを観てから行きましょう。

 細かい感想は「続きを読む」以降に記しますが、とりあえず今作の面白さ、比較して言うと
『スパイダーマン2』 > 『スパイダーマン3』
です。とりあえず観にいってください!

 さてさてこれ以降はネタばれですので注意してください。

 毎度のことなんですがレヴュー関しては、他の人に影響されないよう他のレヴューや劇場プログラムを前もって読んでないので間違ったことが書いてあるかもしれませんがご容赦ください。

 感想として正直なところは、「『2』のほうが面白かったなぁ」と思います。いえ、とても面白かったのですよ。ダメなところは全然ないのですが、もうちょっと足りないんじゃないの?というところがちらほら。おそらくそういう感想の人が多いんじゃないかと思います。以下、いつものように私が気づいたこと感じたことをつらつらと書いてゆきます。

・オープニング&音楽
 オープニングは『2』と同様に過去の場面を辿りながら縦横無尽に画面が動いてゆきました。やはりピーターを縛る過去であり、『3』とも強くリンクしている第『1』作目の映像が多かったですね。最後はMJの笑顔で締めくくり、スパイダーマン=ピーター・パーカーがハッピーな現状を印象付けていましたね。一方でハリー・オズボーンには危険なにおいが。これで観客はスムーズに『3』のスタートを迎えられます。
 音楽についてはオープニングを聴いていて途中からおや?っと思ったのですが、『3』ではダニー・エルフマンからクリストファー・ヤングに変わってたんですね。といってもクリストファー・ヤングは『2』でもスコアの一部を作曲していた人であり、またダニー・エルフマンの素晴らしいテーマ曲は受け継がれていたので前編通して違和感なく聴けました。新たな曲に挑戦するのも良いですが、このシリーズのようにスタッフ&キャストが皆続投してる場合は音楽も同じ雰囲気なのがうれしいです。

・スパイダーマン大人気
070506sp001.jpg冒頭からNYでスパイダーマンが広く認められるヒーローになってました。ピーター自身もメリー・ジェーンと上手く行ってるし本当に幸せそう。そんな映像を観ながら私は「さてこれからどんな風にピーターをどん底へ落とすんですか監督?」とか思ってました。結局のところ、ピーターにはいくつかの葛藤や戦いがあるわけですが、スパイダーマンに関しては最初から最後まで市民のヒーローのままでした。一般市民は決して知りえないスパイダーマンの中身の人間の苦労と成長。ヒーローの宿命って感じでとてもよい演出だと思いました。

・寄生体がやってきた
 寄生体がどうやって地球にやってくるのかは気になってましたが、良い意味で"あっけなく"やって来たなぁ、と思います。「その後この黒い物体が大変なことをしでかすのを、彼は知る由もなかった・・・」的な、古典的ですが効果的な演出。

・コナーズ博士
 ピーターが通う大学の先生であるコナーズ博士。順調に出番を増やしてますね。原作では怪人リザードに変身してしまう彼ですから、原作ファンにとっては彼の一言一言が何かの伏線じゃないかとかなり気になります。
 ちなみに原作では黒い物体を検証したのはファンタスティック・フォー。いつか映画でもクロスオーバー作品ができるといいですね。

・サンドマン
070506sp004.jpg 「俺は悪人じゃない。運が悪かったんだ。」運が悪いのは可哀想ですが、間違いなくマルコは悪人です。それはそうと、サンドマン役のトーマス・ヘイデン・チャーチは原作にそっくりですね。JJジェイムソン(デイリー・ビューグルの編集長)以来のそっくりキャスティングだと思います。そして家に帰った時にしましまTシャツを着るところは原作ファンをにやりとさせてくれました。ビジュアルについては、自由に身体を変質させるCGシーンは素晴らしかったです。砂嵐も粒子まで再現されていて感動しました。スパイダーマンが最初にサンドマンと交戦した時「また変な奴が現れた」とか言ってましたがサンドマンは今までの奴に比べて段違いに「変な奴」だと思うのですがよく平生を保っていられるものです。
 ベンおじさんを殺したのが実はフリント・マルコだった、というのは大胆なアレンジでしたね。これで不死身のサンドマンがスパイダーマンの因縁の敵になるのかと思いきや、これは『スパイダーマン3』全体のテーマへの伏線だったようですね(後述)。

・ヒロインはあの人でしょ
 映画のMJは何度観ても好きになれないのですが、ピーターは彼女のどこがいいのでしょうか。まぁでも『3』ではようやく恋人同士になったのに、ピーターのほうがいろいろぶっ飛んでいたのでMJがかわいそうでもありました。
070506sp005.jpg そして今作から登場したグウェン・ステーシー。原作ではピーターの初恋の人でした。父ステーシー警部がスパイダーマンに殺されたと信じてスパイダーマンを怨み、最終的にはグウェン自身も死んでしまいその死はピーターの心に深い傷を残しました。映画版グウェンの役割は原作コミックとはだいぶ違い、MJとエディ・ブロックを嫉妬させる役割をしていたと言えるでしょう。まぁこんな役回りで原作の重要キャラを使うのもありだと思いますが、ファンの中にはグウェンが死ななかったので拍子抜けした人もいるかもしれませんね。綺麗な金髪が観客に印象を残したので、次回作があればより重要な役割を果たしてくれるかもしれません。
 実のところ私はMJもグウェンもヒロインだとは思ってなくて、私の中の真のヒロインはやっぱりメイおばさんと大家の娘さんですよ。あの二人は映画全体の温かさの7割以上を持ってますって! メイおばさんは相変わらずいいこと言ってるし、大家の娘さん(←名前忘れた)はセリフこそ少ないけどピーターを見守る姿が素敵です。

・ニュー・ゴブリン
070506sp003.jpg ニュー・ゴブリンについてはスーツやグライダーがちょっとカッコつけすぎかなぁと思いましたが、やっぱり動いているのを観るとカッコいいというのが感想です(『スパイダーマン展レヴュー参照』)。ストーリー序盤にゴブリンとスパイディのバトルを持ってきたのは良かったです。『1』でグリーン・ゴブリンとスパイディの戦いは見てしまったので基本的に新しいアクションはなかったのですが、グライダーのスピンや狭い道を通るなどそれなりに工夫されていましたね。落下の衝撃で記憶を失うとは私的には予想外。記憶が戻るのは誰もが分かってましたが、憎しみを忘れている間のピーターとハリーの交流はクライマックスシーンを深める上で非常に役立っていたと思います。まぁ『1』をちゃんと観て覚えている人にとってはダメ押し的ですが。

・ブラック・ピーター
070506sp006.jpg ブラック・スパイダーマンというか、ブラック・ピーターですね。攻撃的な部分を開放してゆく黒い物体。叔父の敵討に心を奪われ、サンドマンを倒し「清々した」。エディにもMJにもハリーにもムカつく事があれば即座に怒りを爆発。うまくゆく(と思い込んでいる)物事にピーターは増長。どんどんやばい方向へ進んでゆきます。しかし、やはりメイおばさん(ときっと大家の娘)のおかげでピーターは自らの汚染された心と向き合えました。
 しっかりピーターに馴染んでしまったブラックスーツを剥がすために利用したのは鐘の音。原作でもヴェノム(黒い物体)は鐘の音と炎を苦手としています。偶然にもスパイディとエディ・ブロックが教会に来てるのはちょっと違和感あるシチュエーションでしたが、実はそういう分けです。
 そういえば、ピーターがノリノリでポーズを決めながら町を闊歩するシーンは、私の周りではダメシーンに分類している人が多いですが私は好きなシーンです。増長ピーターを象徴するよいシーンだと思います。『1』のクモに噛まれる以前のシーンと見比べてみればそれが分かると思います。

・エディとヴェノム
070506sp002.jpg 今回の映画でビジュアル的に残念だった唯一ともいえる点はヴェノムです。このヴェノム、動きや表情など非常によくできていたのですが、いかんせん背が低い。ヴェノムといえばスパイダーマンの1.5倍くらいデカくて超マッチョ怪力怪人のイメージだったんですが。スパイダーマンと闘っている最中も、力技より卑怯技が強い感じがしていまいちでした。ちなみに原作のヴェノムは糸を出す能力はありません。原作ではスパイダーマンも糸を出す能力は持っていない(ウェブを発射するのはピーターが発明した道具)です。なので、スパイダーマンの能力をコピーしたヴェノムは原作では糸を出さず、映画では糸を出したのでしょう。
 エディ・ブロックに関しては、ピーターの気をもませるキャラとして登場し、ピーターを深く怨む存在へと変わってゆくのがテンポよく描かれていたと思います。始めからキャラの役割がほぼ決まっている『スパイダーマン』シリーズの中では珍しいタイプかも。残念だったのはやはり体が大きくないこと。このエディ・ブロックをベースにしたらヴェノムもあの程度か、と納得してしまいますが、それならもっと大柄の人をエディ役でキャスティングしてほしかったというものです。

・ヒーロー・タッグ VS ヴィラン・タッグ
 よい意味でヒーローの王道を辿ってきたと言える『スパイダーマン』シリーズ。だからこそ、多くの人に人気のシリーズなのだと思います。が、『3』の後半はもっと工夫して欲しかったです。
 ピーターが黒スーツを脱いだらへんからグダグダ感が漂ってきました。サンドマンと出合ったヴェノム「俺たちが手を組めば、無敵だ!」。当然のように人質に捕られるMJ。「ハリー、力を貸してくれ!」。「ハリー様。私は全てを見ておりました」。2対1の戦いに苦戦するスパイダーマン。颯爽とゴブリン登場「どうやら間に合ったようだな!」。「何のろのろしてたんだ!」。「手を貸せ!」連係プレー。
 何なんだ、このベタベタな展開は! MJが人質に捕られるのは毎度のことだからよいとして。「ハリー、力を貸してくれ」ってもうハリー死亡確定だし。執事の「私は全てを見ておりました」ってお前はもっと先にそれ言っとけ。「何のろのろしてたんだ!」とか、お前らはダーク・ピットとアル・ジョルディーノか!(といっても分かる人少ないか)お前らはジャッキー・チェンとサモハン・キンポーか!と。
 最後の戦いは巨人と化したサンドマンVS華麗に舞うニュー・ゴブリン、同じ能力を持つスパイディVSヴェノムのタッグマッチ。画的には面白いのですが、あまりにもグダグダなベタ展開なのでハラハラする代わりに口元に笑み。この際、MJも共生体と合体してカーネージになって闘っちゃえ!とか冗談ついでに考えたりしました。
 最後はもちろんピーターを庇ってハリーが死亡。ヴェノムの弱点に気づいたスパイディは巧みにエディを引き剥がしますが、ヴェノムの力に心を奪われたエディは黒スーツと共に消滅しました。ピーターはサンドマンを「許し」、サンドマンはどこかへ行きました。

・ラスト
 周りの人を傷つけ、かけがえのない人を失ったピーター。そして「許す」ことを知ってまた成長もしました。ピーター、MJ、ハリーの3人を中心に進んできた『スパイダーマン』シリーズがここで一つの区切りを迎えたような気がしますが、まだまだ続いてほしいものです。

・「許す」
 さっきから使ってきた「許す」という言葉。これは『3』における重要なキーワードだと思います。やはりまずメイおばさんに言われ、ピーターは立ち直ることができ、またピーターとハリーはお互いを許しあうことで友情を復活させ、ピーターはサンドマンを許すと共に自分を復讐心から開放しました。第1作のラストでスパイダーマンの宿命を背負う決意をしたピーターが『2』で困難を乗り越え決意を強固にしました。そして『3』ではただ強くなろうとするだけでは勝てない苦境に対し「許す」ことを知ることで真のヒーローへと近づいたのではないでしょうか。

・次回作への展望
070506sp007.jpg 3部作というと丁度いい感じがするので今回がラストと思っている人が多いかも分かりませんが、サム・ライミ監督は6部作の構想を持っているようです。私としても是非続けて欲しいです。確か第1作の最初がピーターの語りで「これはある女の子の物語だ」で始まった気がするので、せめてピーターとMJが結婚するくらいまでは続くといいなぁ。できれば同じキャスト同じスタッフで続けばいいけど、トビー・マグワイヤが売れすぎてしょっちゅう素顔を出して戦われるのも困ります。でもとりあえず続編は観たいです。
070506sp008.jpg そうすると今後のヴィランが問題になってきますね。ハリー・オズボーンは原作でもホブ・ゴブリンとなってスパイディと戦い、最後の最後再びピーターと分かち合って死ぬのですが、『3』で殺しちゃったのはもったいなかった気がします。原作ではハリーの死後、空気を読まずにグリーン・ゴブリンが復活するのですが、映画でそ070506sp009.jpgれはやらないでほしいです。そういえば、ヴェノムも爆発で消えましたが私としては実は生きてる説にかけたいです。ヴェノムほどの人気キャラがそんなにあっけなく死んでしまうのはどうかと思います。どっかに逃げたということで、そのうちスパイディと決着を付けて欲しいです。あと上にも書きましたがコナーズ博士はピーターと仲良くなっているのでリザードを出すのはいいでしょう。コナーズ博士の手元に残っていた黒い物体からカーネージ登場というものいいですね。カーネージはスパイダーマン史上最悪の敵とされているヴィランで、黒い共生体が癌を患った凶悪殺人犯に取り付いて生まれた怪人です。その他はリノーやヴァルチャー、スコーピオンなどいろいろなヴィランがいますが、彼らはゴブリンやドックオックに比べればランクが下なのでサブヴィラン的に登場させるしかないですね。あとストーリーはファンの裏をかいて『クローンサーガ』をやってもいいかも・・・。


 ・・・・といことで締まりませんが無理矢理締めてレヴューにかえさせていただきます。途中で批判が多くなってますが、全体的には気に入りました。DVDが出たら買いそうです。

コメント

未見なのですが、評価は2の方がおもしろかったということですか?

>alexさん
そうですね。私の意見では『2』のほうがよかったです。『3』はちょっと詰め込みすぎの印象で(『X-MEN3』ほどではないですが)、ドラマ部分が弱まったのと、ストーリー終盤がちょっと・・・。それでも劇場で観る価値のある映画だとは思いますよ。

感想?

ようやく時間の都合がついたので、昨日見たんですが期待を裏切らないおもしろさでした。
で、サムライミ監督は当初は3部作でまとめる予定だったそうですよ。
予想以上に人気が出たので更に先を作ろう、となったみたいです。

なので、1度話にケリをつけるために内容を詰め込んだんでしょうが、話の芯になるものが何本もあったせいで、(前作ではヒーローであることの苦悩という芯)少し散漫な感じになったんでしょうね。

後半のスパイディリンチから、ハリー登場、共闘シーンは個人的に非常に燃える展開だったんですが、ハリーが自分の父親についての真実を知った後の葛藤シーンを省かずに描写してほしかったですね。

で、主要3人の演技がうまくなっていてよかったです。特にトビー!
1ではずっと同じ表情のようだったのに、役者としての経験値がだいぶあがったんでしょうね。

ご覧になりましたか。トビー・マグワイアの演技は確かによくなってますよね。『スパイダーマン』と共に成長してきた感じがします。でも今はスターになりすぎて戦うときマスクをしてくれないのが残念です。
そういえば、第1作目が成功した後、監督が続編3作の契約をしたという噂を聞きましたが、全3作という意味だったのかも。でもこれだけハチャメチャに暴れた後、原点回帰風に4作目を作っても面白そうです。

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ヨコハマ在住大学院生。アメコミ『ULTIMATE X-MEN』読んだりトライアスロンしたりします。
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