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引っ越しました!(2011年5月)
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『ファンタスティック・フォー 銀河の危機』レヴュー ( 2007-10-27 )

silver071027.jpg ご無沙汰です。『ファンタスティック・フォー』は日本公開後すぐに観に行っていました。期待以上に面白く、なかなか満足度の高い映画でしたが、レヴューせずに1ヶ月以上の日にちが経ってしまいましたね。

 正直、映画の内容については記憶があいまいなのですが、特に印象に残ったことを取り上げてお茶を濁しておきます。(以下はネタバレで行きますがもはや誰も気にしないでしょう。)



 まず冒頭の駿河湾。富士山でか! あれは一般人にとってはギャグシーンになるんだと思いますが、アメコミ読者にとってはニヤリとさせるシーンです。アメコミ世界での日本といえば富士山、お城、東京タワー。日本中どこでもでかでかと富士山が背景に入るものです。つまりあれこそ映画製作側がよくアメコミのことを分かっている証拠なのです。

 地理的なものまでアメコミを再現した作品ですから、今回の目玉シルバーサーファーのビジュアルは最高でした。ボードの上でカッコよくポーズを決めてる銀色マッチョマンですが、近づいてみるとその鏡面仕上げの顔に驚くほど豊かな表情をたたえてしゃべります。ローレンス・フィッシュバーンの低く響く声がまたカッコよかったです。

 サーファーだけでなく、ファンタスティック・フォー(FF)の面々もあいかわらずいい味を出しています。前作のときから全員がはまり役だと思いましたが、今回でさらにそれぞれの魅力がアップ。特にリード・リチャーズは抜群です。チームリーダーとしてたくましくなっている一方で、一度科学者モードになると、周りが見えなくなってしまうあの性格がとてもよく表現されていました。結婚式の最中まで携帯端末を所持していてスーがいらいらする場面は名シーンです。また、最初のほうでジョニーがリードを呼びに来たとき、リードが「ちょっと待っててくれ。」と言って両手の親指をしならせながら高速でキーボードを叩き、それを見たジョニーは皮肉を込めて「(うげっ)スゲー技だな。」と言うのに、リードは「(そうだろ! どんなもんだい!)」みたいな得意げな表情を作るシーンが最高でした。

 ベンについても、前作のちょっと卑屈がまじった態度から、今作では誰よりも思いやりのある頼れる熱い男になっていてよかったです。(構造上)最も表情の作りにくい役柄のはずなのに、怒ったり笑ったり泣いたり慰めたりともっとも多くの感情を表現していたような気がします。決め台詞のはずの「It's clobberin' time !」がリードとスーの状況に対して使われたのは笑えました。

 再現度といえば、ファンタスティッカーもそのまま出てきて面白かったです。カラーリングやエッジは現代風にアレンジされていましたが、超音速で飛ぶのにオープンカー風なコックピットだったりいきなり分離しちゃったりとよくつぼを押さえたデザインでした。

 サーファーの再現度が非常に高い一方、彼の主であるギャラクタスに関しては大きくアレンジされていましたね。もちろん私としても映画で巨人を出すのはNGだと思うのでよいアレンジだったと思います。ただし、映画版はあまりにも巨大すぎて次回作以降でいざFF対ギャラクタスとなったときにどう戦うのか困りそうではあります。知的小惑星群(?)のような外見はアルティメット版ギャラクタスに近いかもしれません。木星を通過するとき地表に映った影がコミック版ギャラクタスの頭部の形をしていたのはよいファンサービスです。

 この映画『ファンタスティック・フォー 銀河の危機』が面白かった理由はコミックの再現やキャラクターの素晴らしさだけかと言えば、そんなことはありません。今回のストーリー構成はこの手の映画の中でかなり上位クラスの出来栄えだったと思います。100分弱という短い上映時間の中に、非常にきれいに話がまとまっていました。『X-MEN 3』や『スパイダーマン3』に見られた「詰め込みすぎ」という失敗を冒さず、それでいて最初から最後までハラハラさせてひとつの話として納得いくフィナーレを迎えました。起承転結がしっかりしていて物語が進むにしたがって盛り上がってゆくという王道を通した脚本だったと思います。「大どんでん返し」なんてものはありませんが、「転」はしっかり押さえていて、前作に引き続き(よい意味で)頭を使わずに見れるし「おお!」とも思える場面もありました。また多少強引なところもありますが、「家族」や「愛」といったメッセージもしっかり伝わってきます。

 コメディにかなり気が配られていたことも、よい映画になった要因でしょう。前作に引き続きジョニーとベンの掛け合いや、リードの天然ボケもよい味を出していました。「ダイナミック・デュオ」やスタン・リー登場など、分かる人には分かる細かいネタを用意してくれていたのも好印象。

 いまさら言うまでもないですが、VFXの技術は素晴らしいです。『スパイダーマン』しかり『トランスフォーマー』しかし最近はそれなりの制作費をもらっている作品ではこのくらい当然ですが、その分手抜きせず作られていることがわかりますね。

 もちろん、突っ込みどころも満載。サーファーをボードから落とす装置がたった3時間で出来上がっちゃったり、分離したファンタスティッカーでもともとパイロットではないスーとサーファーの運転がめちゃめちゃ上手かったり、万里の長城で戦ってたと思ったらいきなり上海に来たり、4人同時にタッチでジョニーが4つの能力を一挙に手に入れたり、最後の結婚式は中華風なのか和風なのかわからなかったり・・・。まぁそれはそれで面白いからいいんです。

 そんなこんなでやってくるクライマックスシーンは圧巻。ボードを手に入れてウキウキしているドゥームにいいようにやられるFF。そんな中、チェイスシーン以来見せ場のなかったジョニーが4つのパワーを合わせてドゥームと激突。ボードの力を得てさえドゥームはFFに敗れました。ボードを取り戻し、また大切な心を取り戻したシルバーサーファーはその力でスーを癒し、迫りくる彼の主、ギャラクタスに特攻をかけ、地球は救われました。「お前、ギャラクタス倒せるなら始めからやっとけよ。というかギャラクタス弱いなぁ。」と思っていたら、エンディング直前、ボードとシルバーサーファーが生きていたことが判明します。ボードの力はギャラクタスの力、ということはまだやつは死んだわけではないということ。ここでも王道をいく伏線残しエンディングで幕を閉じました。


 ・・・ちょろっとだけ書こうと思いきや長文になってしまいました。まぁ内容は薄いですが。とになくこの『ファンタスティック・フォー』、私にとってはかなり面白い作品でした。今年のアメコミ映画ラッシュのフィナーレを飾るにふさわしい出来だったと思います。私は今年『ゴーストライダー』『スパイダーマン3』『300』『トランスフォーマー』とアメコミ映画を観てきましたが、『ファンタスティック・フォー 銀河の危機』は『300』に次ぐ面白さだったと思います。まぁ、「銀河の危機」ってのは一番格好悪いタイトルですけどね。

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ヨコハマ在住大学院生。アメコミ『ULTIMATE X-MEN』読んだりトライアスロンしたりします。
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